発達障害の診断はどこで?受診者が大人でも子供でも詳しく解説します

発達障害の診断はどこで受ければよいのでしょう?

何科の病院で受診すれば良いのでしょうか?

初めてのことで、不安もあるし、わからないことだらけ……

でも、大丈夫です!

そんなあなたにこの記事では、発達障害の診断はどこで受けて、どんな診断テストを行うのか詳しく案内します!

受診時や診断テストを受ける際のアドバイスも詳しく書いていきます。

発達障害の診断はどこで?病院は何科?

発達障害の診断はどこで受ければよいのでしょう?

何科の病院に行けば良いのでしょうか?

 

発達障害の診断は『精神科』のドクターが診断します。

ということは、『○○メンタルクリニック』や『診療内科』、『精神科』のある病院で受診すればOKです。

 

初診時のポイント

①メンタルクリニックは基本予約制です。
※初診は特に問診に時間がかかるので予約して下さい。いきなり行ってはいけません。
②受診者の年齢を伝えて下さい。○歳以下は不可と言われる場合があります。

 

でも、それだけでは不十分です。

診断の前に発達障害かどうかの診断テストをします。

ドクターはテストを基本行いません。臨床心理士が行います。

臨床心理士とは、臨床心理学を元にした技術や知識を用いて、人の心を分析する専門家です。

余談ですが、臨床心理士になるのは簡単ではありません。まず受験資格が必要で、臨床心理士養成に関する専門職大学か、大学院を卒業し、日本臨床心理士資格認定協会の試験をパスしなければなれません。

そのため、診断テストの結果は精度の高い結果を得ることができます。

但し、診断は先程もお伝えした通り、臨床心理士の分析を元に、ドクターが診断を行います。

 

病院選びのポイント

検査は臨床心理士が行います。個人病院で専属の臨床心理士がいる病院は多くありません。
週に1回○曜日だけや、月に○回だけ、場合によっては必要な時だけ臨床心理士を依頼するので次は三ケ月後とかも普通にあるので、事前に検査を受けれるタイミングをホームページや電話で確認しておきましょう。

 

発達障害の診断テストってどんなもの?

発達障害の検査とはどのような診断テストなのでしょうか?

ウェクスラー式知能検査と言って、知能検査の1つです。

※学力を測定する検査ではありません。

 

年齢によって受ける検査が異なります。

WISCは5歳~16歳11ヶ月まで。
WAISは16歳以上が対象。

WISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)と
WAIS-Ⅳ(ウェイス・フォー)です。

 

この知能検査で「知的能力」「記憶力」「処理能力」などの能力を数値化して見える化します。
具体的には次の3つを5つの項目に細分化して数値化します。

【知的能力】
考えをまとめる。予測・推理する。
論理的・抽象的に考える。
計画を立てる、などです。

 

【記憶力】
文字列・数字・絵などを記憶する能力。

 

【処理能力】
様々なケースの作業を完了させる能力と、
その処理の速さの能力。

 

簡単に説明すると、例えば図形から何か規則性を読み取ったり、例えば数字や言葉の暗記、例えば単純作業を時間内にいくつ処理できるか?などです。その結果から受診者の様々な特徴を数値化して結果をだします。

時間はけっこうかかります。休憩を挟みながら大人なら2時間くらい。子供なら3時間くらいかかるかもしれません。

発達障害の診断のメリット・デリット

発達障害の診断テストを受けることによってどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
メリットは少しは想像できますが、検査を受けることで何かデメリットがあるのでしょうか?

では診断テストについておさらいしておきましょう。

ウェクスラー式知能検査と言って、知能検査の1つです。学力を測定する検査ではありません。年齢によって受ける検査が異なりWISCは5歳~16歳11ヶ月まで。WAISは16歳以上が対象でしたね。

では、メリット・デメリットを1つずつ確認してみましょう。

 

メリット

①検査を受けることにより、自分の発達障害の特徴を知ることができます。テストの対象が大人であれば本人が自分の特徴を把握することができますし、対象が子供であれば保護者が子供の特徴を把握することができます。
特徴を把握すれば、大人の本人であれ、保護者であれ、ある程度の対策を打つことができます。
デメリット
①診断をされた時の心の準備とその後の覚悟が必要です。「自分は発達障害なんだ」、「自分の子どもは発達障害なんだ」とショックを受けてします。うすうす感じていも、いざ診断されると精神的ダメージを受ける可能性がありますので、心の準備をしておいて下さい。
②医療保険などの任意で加入する保険に、加入しずらくなるかもしれません。
③診断確定されることにより、学校への入学や、就職時の病歴の申告で、もしかしたら不利な対応をされるかもしれません。中にはグレーゾーンと言って、正常とも発達障害とも言えない人の場合、診断もされず、本人が気づくこともなく、診断もされずに大人になっていく人もいます。そうなると診断テストを受けたばっかりに……と後悔することになるかもしれません。
でも今、この記事を読んでいるということは、少なからず何かひっかることがあって読んでいるのだと思います。既に自覚があるのであれば、検査を受けてその特徴を理解し、特徴の対策をとりながら生きていけた方が幸せな場合もあります。
診断テストを受けるにせよ、やめるにせよ、よく考えてからお決めください。

まとめ

発達障害の診断は『精神科』のドクターが診断します。

具体的には、『○○メンタルクリニック』や『診療内科』、『精神科』のある病院で受診すればOKです。

 

診断テストはウェクスラー式知能検査と言って、知能検査の1つです。

学力を測定する検査ではありません。

年齢によって受ける検査が異なります。
WISCは5歳~16歳11ヶ月まで。
WAISは16歳以上が対象。

発達障害の可否は臨床心理士に診断テストを実施してもらい、その結果を精神科のドクター見て判断します。

診断テストには自分の発達障害の特徴を知ることができるというメリットがある反面、精神的ダメージを受けるなどのデメリットもあるため、よく検討してから診断テストを申し込むことをおすすめします。

いかがでしたでしょうか?

「発達障害の診断はどこの病院で受診すればいいの?」と思っている方、検討している方のお役に少しでも立てれば幸いです。

 

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